今回は、Twitterで役立つ文章のフレームワークについてお伝えしていきます。
ブログやホームページなどのWebメディアとは違い、Twitterでは140文字しか投稿できません。140文字で自分の想いをすべて伝えるのは不可能に近いですが、ツイートを伸ばすなら限られた文字数でもユーザーを惹きつける必要があります。
とはいえ、ユーザーに刺さる文章=綺麗な文章ではありません。
文章の質を大きく左右するのは何をどんな順番で伝えるかといった「文章構成(フレームワーク)」です。きちっと構成立てられた文章は、例え表現が下手でも読み手の興味を惹きつけられるんですよ。
結論、短い文章でもユーザーの心に刺さるツイートを作れるフレームワークはこちらの2つ。
- PREP法
- PASONAの法則(新旧)
PREP法は分かりやすくてまとまりのある文章作成に、PASONAの法則はユーザーの購買意欲を促進する文章作成に役立ちます。
これらのフレームワークを活用すれば、文章が苦手な人でも簡単にユーザーを惹きつけるツイートを作成できるようになるでしょう。早速順番に解説していくので、ぜひこの機会にマスターしておいてください!
PREP法
まずは、文章の基本とも言える「PREP法」。
【PREP法】
- Point(結論):〇〇は△△です。
- Reason(理由、根拠):なぜなら、〜だからです。
- Example(具体例):たとえば、〜は〜です。
- Point(結論):だから(なので)、〇〇は△△です。
PREP法は「結論→理由→具体例→結論」の順番で文章を構成していく方法です。
結論(要点)を最初に述べ、その後にすぐ理由を提示。そして具体例で理由を裏付けるので、納得しやすく説得力のある文章に仕上がります。さらに、結論が最初に出てくることで、最後まで読んでもらいやすく、読み手が「結局何が言いたいの?」と感じることもありません。
言いたいことを素早く伝えられるため文字数が限られているTwitterとの相性も抜群。結論のある文章すべてに使える万能なフレームワークですから、初心者はこれだけ覚えておけば間違いないでしょう。
なお、PREP法を用いたツイート例はこちら。
Twitterを伸ばすなら1日10ツイートしましょう(結論)。
なぜなら、初動は質よりも量が肝心だからです(理由)。実際僕は毎日10ツイートしてフォロワーを増やし、今では2万人を超えました(具体例)。毎日10ツイートを継続すれば、確実に伸びます(結論)。
他のパターンも見てみましょう。
何をするにしても、圧倒的な作業量の継続が成功への近道です(結論)。効率が良くなるのは経験値を積んでこそですから(理由)。知識も身に付きますし、鬼のような作業によってスピードもアップして要領も掴めます(具体例)。成功するまで行動と試行錯誤を繰り返せば誰でも結果が出せるんですよ(結論)。
このように、最初と最後で結論の言い方を変えると、より相手を惹きつける文章が完成します。
PREP法は文章だけでなく話す際にも使えるので、意識せずとも使えるまで繰り返し練習しておきましょう!
PASONAの法則
次は、「PASONAの法則」です。
PASONAの法則は、マーケターの神田昌典さんが提唱した、読み手の購買意欲を促すためのフレームワーク。普段のツイートというよりは、みなさんの商品や提供コンテンツのプロモーションに効果的です。
とはいえこのPASONAの法則、実は2種類あるため順番に解説していきます。
- PASONAの法則(旧)
- 新PASONAの法則
①PASONAの法則(旧)
まずは、1999年に提唱された元祖「PASONAの法則」です。
【PASONAの法則】
- Problem(問題):ユーザーが抱えている悩みや欲求を示す
- Agitation(煽り):悩みに共感しつつ解決の緊急度を煽り立てる
- Solution(解決策):悩みの解決策を提示する
- Narrow(絞り込み):ユーザーを絞り込む
- Action(行動):すぐに行動するよう呼びかける
書き出しでユーザーの悩みや欲求を明確にし、その問題に共感しつつ「放っておくとヤバイですよ」と煽る。次に、その問題に対して解決策や実現法(商品)があることを伝えます。そして「◯名のみ、◯◯な人のみ、限定◯個」など条件を挙げ、最後に具体的な行動への後押しをすることで、思わず買ってしまうような状況を作り出せるんですね。
ツイートに用いると、こちらのようなイメージです。
「フォロワーが伸びない…」(問題)僕も昔かなり悩みましたが、自己流で続けたところで正直全く結果は出ません(煽り)。そこで、僕が1年間で1万フォロワーを達成した全ノウハウをまとめました(解決策)。定価5,000円ですが先着5名には無料配布します(絞り込み)。気になる方は即DMください(行動)。
Twitterは140文字の制限があるので細かな訴求はできませんが、相手に共感しつつ解決策の提示、行動の促進まで140文字で組み込めば、ユーザーの反応率は何倍も変わるでしょう。
自分が売りたい商品やサービスへと誘導するときは、ぜひ使ってみてくださいね。
②新PASONAの法則
PASONAの法則は頭文字こそ同じであるものの、中身が変わって「新PASONAの法則」として2014年に再提唱されました。
【新PASONAの法則】
- Problem(問題):ユーザーが抱えている悩みや欲求を示す
- Affinity(親近感):悩みに共感して理解を示す
- Solution(解決策):悩みの解決策を提示する
- Offer(提案):有益な提案を行う
- Narrow(絞り込み):ユーザーを絞り込む
- Action(行動):すぐに行動するよう呼びかける
旧PASONAの法則ではAがAgitation(煽り)でしたが、新PASONAの法則ではAffinity(親近感)に変わっています。また、Solution(解決策)でまとめられていた「S」と「O」は、Solution(解決策)、Offer(提案)に分かれました。
新PASONAの法則が登場したのは、「煽れば煽るほど売れる」といったイメージを払拭するためといった背景があります。
Twitterでも煽りまくっている発信者は多いですが、それではファン化しにくいうえ、度を越すとフォロワー減の原因にもなりかねません。煽りを避けたい方は、新PASONAの法則を活用してみると良いでしょう。
なお、新PASONAの法則を用いた先ほどと同じ内容のツイート例はこちら。
「フォロワーが伸びない…」(問題)僕も昔かなり悩みました(親近感)。そこで、僕が1年間で1万フォロワーを達成した全ノウハウをまとめました(解決策)。内容をきちんと実践すれば毎日確実に伸びるはずです(提案)。定価5,000円ですが先着5名には無料配布します(絞り込み)。気になる方は即DMください(行動)。
あまり変わらないように感じるかもしれませんが、煽りがなくなった分少し柔らかい印象になり、提案の追加により「買いたい!」「利用したい!」といった意欲をより掻き立てられるようになっています。
ただし、このPASONAの法則は「新旧どちらが良い」といった明確な指標があるわけではありません。商材やペルソナによって上手く使い分けるのがベターなので、分からなければどちらも試してテストしてみましょう。
新旧両方のテンプレートを理解して、「〇〇さんから商品やサービスを買いたい」と思ってもらえるようなツイート作成に活かしてみてくださいね。
読みやすくわかりやすいツイートで人を惹きつけよう!
というわけで今回は、文章のフレームワークである「PASONAの法則」と「PREP法」について紹介しました。
Twitterには140文字の文字数制限があり、それだけで人を惹きつけるのは正直簡単ではありません。しかし、PASONAの法則やPREP法を活用すれば、短い文章でもユーザーの心に刺さるツイートを作れるようになります。
普段のツイートではPREP法、サービスを紹介したいときにはPASONAの法則といったように目的に応じて使い分け、思わずスクロールする手が止まってしまうような魅力的なツイート作成に活かしていきましょう!