コンセプトを作る上で必要な要素は下記の通りとなります。
- ペルソナ設定
- 世界観
- 差別化
- 大義名分
この4つを始めに決めておくとコンテンツ内容に軸ができて一貫性を保てるようになります。ユーザーからの信頼を得るために一貫性は大切な要素なのでコンセプトはしっかりと作りこんでいきましょう。
ペルソナ設定
コンセプトを決める前に必ずやっておきたいことはペルソナ設定です。簡単に言ってしまえば、”どんな人にコンテンツを売りたいのか、仮想のお客さんを設定しましょう”ということですね。
年齢や性別、家族構成、どんな経歴を持っているのか、職業などなど、なるべく具体的な人物像を決めましょう。
ペルソナ設定をする上で便利なのが、「デモグラフィック」と「サイコグラフィック」という考え方です。
デモグラフィックとは、性別、年齢、居住地域、所得、職業、家族構成など人口統計学的な属性の総称のことで、これらの属性をもとに市場を分類し、マーケティングのターゲットを明確にするための指標となります。
サイコグラフィックとは、ライフスタイル、行動、信念(宗教)、価値観、個性、購買動機、商品使用程度によって顧客を分類するための基準のことです。
この二つを初めに設定することによって、普段の発信内容に一貫性を保てるようになります。
世界観を決める
コンテンツを作る上での世界観を決めましょう。下記の点について考えるとすんなり決まります。
- 明るくポップな感じ
- 高級感が漂う感じ
- ビジネスライク
- ミステリアス
- 親近感全開
- 熱血系
- カリスマ性
- エンタメ系
- 自由人
など、ユーザーに与えたいイメージによって、文章を敬語にするかタメ口にするか、一人称は「僕」にするのか「私」にするのか、などが決まってきます。
先に紹介したペルソナ設定で決めたペルソナがどんな世界観を好みそうかをイメージすると決めやすいです。
差別化のコツ
自己分析で他人に価値提供するものが決まりますが、それだけでは競合と似たり寄ったりになってしまい、差別化ができません。
差別化してこそ、自分のところからコンテンツを買おうという気持ちになってもらえます。ここではどうやって差別化すればいいのか、お話していきます。
✓好きなことと掛け合わせる
好きなこととコンテンツ内容をかけ合わせることで、差別化を図れます。好きなものといっても主軸となるコンテンツと組み合わせても不自然にならないようなものを選ばなければなりません。
例を挙げると、「コンテンツ販売」のジャンルで発信しようと決めた時、以下のような案を思い浮かべるとします。
- Twitter × コンテンツ販売
- SEO × コンテンツ販売
- マーケティング × コンテンツ販売
- ココナラ × コンテンツ販売
- 心理学 × コンテンツ販売
- 文章術 × コンテンツ販売
- ライティング × コンテンツ販売
- 読書 ×コンテンツ販売
- 個人で稼ぐ ×コンテンツ販売
- 自動化 × コンテンツ販売
まずは10個好きなものを挙げて、どれがしっくりくるかイメージして決めましょう。
好きなものじゃなくても、得意なものでも問題ありません。
✓肩書きや経歴と掛け合わせる
肩書きや経歴とかけ合わせることによって、あなただけのコンセプトが出来上がります。僕はこのやり方を採用しているわけではありませんが、上手にこのやり方でコンセプトを決めている人は多いので例を紹介します。
- ナース × メルカリ転売
- ニート × 動画編集
- 元ヤン × 情報発信ビジネス
- 教師 × Youtube
- 警察官 × Twitter運用
- 営業マン × セミナー
- パパ × ブログ
- シンママ × 資産運用
- 貧乏学生 × ライバー
- 管理職 × ラポール形成術
このやり方は見込み顧客の範囲は狭まりますが、共感を得られやすいといったメリットがあります。
例えば、ナースという職業は忙しい職として有名ですが、そんな方でも転売で実績を上げていたら希望を持つ看護師たちは多いのではないでしょうか。
肩書きや経歴を使うことによって、ピンポイントで強い共感を集められるようになります。
そのため、顧客はあなたの濃いファンになりやすく、新しいコンテンツを出した際には無条件で購入してくれるといった状態を作れるようになるのです。
顧客と親密な関係を築きたいといった人にはオススメのやり方ですね。
✓発信の仕方で差別化を図る
発信の仕方に一工夫するだけで差別化を図れます。コンテンツを作る時、多くの人はテキストベースで作成していますが、下記のような方法で作ることで差別化となります。
- 図解で差別化
- 写真や動画で差別化
- コンテンツボリュームを増やして差別化
- 音声配信で差別化
- 特典で差別化
大義名分
大義名分はコンセプトの一番の肝となる部分。平たく言えば「何のためにコンテンツを売っているのか」です。
大義名分を明確に公表しておくことでユーザー(見込み顧客)が安心してコンテンツを購入できるようになります。
間違っても「お金を稼ぎたいから」といった利己的な大義名分を掲げるのはやめましょう。お金を稼ぎたいのは本心かもしれませんが、普通に印象が悪くなってしまいますので。
そうではなくて、大義名分は利他的なものを掲げるようにしましょう。「お金を稼ぎたいからコンテンツ販売を始めたのに、利他的な大義名分なんてみつからないよ~」と思っている人は過去を振り返ってみてください。
想いの強弱はあるにしろ、必ず利他的な動機があったはずです。参考までに大義名分の例を下記に挙げますので、一番近いものからアレンジして利用してみてください。
- あなたの素晴らしい経験をコンテンツにして多くの人に届けてほしい
- お金を理由にやりたいことができないという人を一人でも減らしたい
- ダイエットでの成功体験を味わってもらいたい
- 旦那の扶養から抜け出して自立したいママを助けたい
- 金融投資への挑戦を後押ししたい
- ブログマネタイズの魅力を肌で感じ取ってもらいたい
- おしゃれスキルを磨いて自信をつけてほしい
- 自己肯定感を高めて、人生をポジティブにとらえてほしい
- 起業したい人に勇気を持ってもらいたい
ちなみに例を挙げると「コンテンツ販売」について発信している人なら大義名分は”あなたの素晴らしい経験を多くの人に届けてもらいたいから”といった具合いになります。
そのためにはコンテンツの作り方だけ教えても足りないため、マーケティングについても教える必要があります。
大義名分と合致するような価値提供を心がけていきましょう。